連生団信とは?ペアローンの団信との違いと上乗せ金利・一時所得のデメリット【2026年9月更新】

連生団信は、夫婦のどちらか一方に万一があったとき、ペアローン2本をまとめて完済扱いにする団信です。代わりに上乗せ金利がかかり、公式で確認できた範囲は年0.18〜0.45%。免除された側の債務が一時所得として課税対象になる、と明記している銀行もあります。

この記事でわかること

  • 連生団信と通常の団信2本は、保険金が下りたあとの結果がどう違うのか
  • 2026年9月9日に各行の公式ページで確認できた上乗せ金利の横断表
  • 上乗せ0.1〜0.3%で、35年の総返済額がいくら増えるかの自前計算
  • 上乗せ金利以外のデメリット(引受条件・年齢制限・プランの統一・離婚時の扱い)
  • 免除された側の債務が一時所得とみなされるという論点と、国税庁の計算式
  • 連生団信が向く夫婦・向かない夫婦の分かれ目

団信の条件は銀行ごとに違い、上乗せ金利の幅も同じではありません。金利と団信の条件をまとめて並べると、比べる手間がかなり減ります。

目次

連生団信とは?通常のペアローン団信との違い

連生団信とは、夫婦2人を1つの保障でまとめ、どちらか一方に万一があれば2本とも完済扱いになる団信です。「夫婦連生団信」「ペアローン連生団信」とも呼ばれます。

通常のペアローンでは、団信は契約ごとに別々に付きます。夫の契約には夫の団信、妻の契約には妻の団信、という形です。

そのため片方に保険金が下りても、もう片方の返済はそのまま続きます

住宅金融支援機構の【フラット35】も、ペアローンの説明でこの点を明記しています。「もう一方のお客さまはご自身の債務について返済を継続する必要があります」(2026年9月9日確認)。

出典: 住宅金融支援機構【フラット35】ペアローンの概要(2026年9月9日確認)

保険金が下りたあとの結果が、まるごと変わる

違いが出るのは「万一のあと」です。通常の団信2本だと、残された側は自分の分の返済を続けながら生活を組み立て直すことになります。

連生団信ならローンは2本とも終わります。上乗せ金利は、この差を買うための費用という位置づけです。

通常の団信2本と連生団信の違い

比べる点通常の団信(ペアローン2本)連生団信
ローン契約の数2本2本(変わらない)
団信の付き方契約ごとに1つずつ2人を1つの保障でまとめる
夫に万一があったとき夫の債務のみ完済2本とも完済扱い
妻に万一があったとき妻の債務のみ完済2本とも完済扱い
残された側の返済自分の分は続く終わる
金利上乗せなし(商品による)上乗せあり

契約が2本あるという構造そのものは変わりません。変わるのは、保険金が下りたときに何本のローンが消えるかだけです。

団信と死亡時の手続きの流れは住宅ローンの団信は契約者死亡でどうなるかにまとめました。

呼び方が銀行ごとに違うので、検索で見つけにくい

調べにくさの理由がここにあります。同じ仕組みなのに、商品名が銀行ごとにばらばらなのです。

2026年9月9日に公式ページで確認できた呼び方

  • ペアローン連生団信:auじぶん銀行・PayPay銀行
  • ペアローン団信:りそな銀行
  • デュエット:ドコモSMTBネット銀行の【フラット35】
  • 夫婦連生団信:静岡中央銀行

検討している銀行のサイトで「連生」という言葉が出てこなくても、扱いが無いとは限りません。団信のページを開いて、保障の対象者が2人になる商品があるかを見てください。

連帯債務型でも、同じ発想の商品がある

連生団信はペアローン専用というわけではありません。連帯債務型の住宅ローンにも、2人を保障する団信があります。

【フラット35】の「デュエット」がその例です。契約は1本で、債務者2人が保障の対象になります。

借り方の型そのものの違いは連帯債務と連帯保証の違い収入合算とペアローンの違いで整理しています。

連生団信の取扱金融機関と上乗せ金利は、公式でどこまで分かるか

結論から書きます。2026年9月9日に各行の公式ページで確認できたのは5機関でした。上乗せ幅は年0.18%から0.45%の範囲です。

ただし、この数字はプランと年齢で動きます。同じ銀行でも、がん保障を付けるかどうかで倍以上の差が出ます

公式ページで確認できた取扱いと上乗せ金利(2026年9月9日確認)

金融機関商品名上乗せ金利(公式の記載)
auじぶん銀行ペアローン連生団信50歳以下は一般団信 年0.20%/がん50%保障 年0.30%/がん100%保障 年0.35%/がん100%保障プレミアム 年0.45%。51歳以上は一般団信のみ 年0.20%
PayPay銀行ペアローン連生団信プランにより +0.2%/+0.3%/+0.4%
ドコモSMTBネット銀行【フラット35】デュエット+0.18%
静岡中央銀行夫婦連生団信通常の住宅ローンと比較して年0.3%程度を上乗せ
りそな銀行ペアローン団信ページ本文に数値の記載なし(シミュレーターで表示する形式)。50歳以上は申込不可と明記

出典: auじぶん銀行「団体信用生命保険」PayPay銀行「団信商品選択」ドコモSMTBネット銀行「【フラット35】団体信用生命保険」静岡中央銀行「夫婦連生団信」りそな銀行「団体信用生命保険(団信)」(いずれも2026年9月9日確認)

2026年9月9日に各行公式で確認できた範囲です。掲載のない金融機関=取扱いが無いという意味ではありません。 商品は追加・変更されるため、検討中の銀行については公式ページと窓口で最新の内容を確認してください。

がん保障を付けるかどうかで、上乗せ幅が倍以上変わる

表を縦に見ると分かります。auじぶん銀行は一般団信の年0.20%からがん100%保障プレミアムの年0.45%まで、同じ連生団信でも4段階に分かれています。

PayPay銀行も同様にプラン別で、+0.2%から+0.4%まで開きがあります。

つまり「連生団信は0.2%」という一言では足りません。どのプランの連生かで、支払う金額はまったく別物になります。

がん保障そのものを付けるかどうかの判断軸はがん団信はいらない?必要性の判断軸で扱っています。

上乗せ幅を公表していない銀行もある

りそな銀行のページには、上乗せ金利の数値が書かれていませんでした。シミュレーターに入力すると表示される形式です。

代わりに条件が1つ明記されています。「りそなのペアローン団信は50歳以上の方は申込みできません」(2026年9月9日確認)。

数値が公表されていない以上、外から表を完成させることはできません。 上乗せ幅は各行に直接確認する項目、と考えるほうが正確です。

【フラット35】には、夫婦以外も対象になる選択肢がある

ドコモSMTBネット銀行の【フラット35】団信ページには、デュエットの対象者がこう書かれています。「戸籍上の夫婦のほか、婚約関係にあるかた、内縁関係にあるかた、同性パートナーのかた」(2026年9月9日確認)。

保障の内容も明記されています。加入者のいずれか一方が死亡または身体障害に該当した場合、住宅の持分や返済割合にかかわらず、残りの住宅ローンが全額弁済されます。

上乗せは+0.18%。今回確認できた5機関の中では低い水準でした。

連生団信の有無と上乗せ幅は、銀行を選ぶ段階で決まってしまいます。金利だけで1行に絞ってから団信の条件が合わないと分かると、また最初からやり直しです。年収と希望額から複数行の条件をまとめて見比べておくと、後戻りを減らせます。

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通常団信2本と連生団信で、35年の総返済はいくら変わるか

上乗せ金利は割合で示されるので、実額がつかみにくい部分です。そこで借入3,000万円のケースで計算しました。

結果を先に書きます。上乗せ+0.2%で、35年の総返済額は約113万円増える計算になりました。

借入3,000万円・35年で上乗せ幅ごとの総返済額(自前計算・2026年9月9日)

上乗せ幅適用金利月返済額(2本合計)総返済額上乗せなしとの差
なし年0.5%約77,900円約3,271万円
+0.1%年0.6%約79,200円約3,327万円約+56万円
+0.2%年0.7%約80,600円約3,383万円約+113万円
+0.3%年0.8%約81,900円約3,441万円約+170万円

計算前提: 借入3,000万円(夫1,800万円+妻1,200万円)・35年・元利均等返済・ボーナス返済なし・基準金利を年0.5%と置いた自前計算です(2026年9月9日時点)。基準金利は説明のために置いた仮の数字で、特定の銀行の適用金利ではありません。上乗せ幅も「もし+0.2%なら」という仮定であり、実際の商品内容や審査結果とは異なります。

月あたりで見ると+0.2%で約2,700円です。月2,700円と35年で113万円は同じ金額という点が、この判断のややこしいところだと思います。

上乗せは、夫婦それぞれの契約に乗る

見落としやすいのがここです。ペアローンは契約が2本あるので、上乗せ金利も2本それぞれに乗ります

上乗せ+0.2%のときの内訳(自前計算・2026年9月9日)

契約借入額月返済額(上乗せなし)月返済額(+0.2%)35年の差額
夫の契約1,800万円約46,700円約48,300円約+68万円
妻の契約1,200万円約31,200円約32,200円約+45万円
合計3,000万円約77,900円約80,600円約+113万円

前提は上の表と同じです(元利均等返済・35年・ボーナス返済なし・基準金利 年0.5%と仮定)。実際の借入割合が変われば内訳も変わります。

「片方だけ連生にする」という組み方はできません。2人とも同じ扱いになるため、費用も2本分という理解が要ります。

保険料ではなく金利で払うため、性質が違う

一般の生命保険なら、保険料は年齢が上がるほど高くなるのが普通です。連生団信の上乗せは金利なので、そこが違います。

金利で払うことの特徴

  • 残高に比例する:返済が進んで残高が減れば、上乗せ分の負担も減っていく
  • 繰上返済の影響を受ける:残高を減らせば、その分だけ上乗せ分も小さくなる
  • 完済すると保障も終わる:ローンが無くなれば団信も無くなる
  • 単体では解約できない:借り換えなどでローンごと動かさない限り、途中でやめる形にはならない

生命保険の見直しとセットで考える人が多いのはこのためです。りそな銀行のページにも、加入している生命保険を確認してみましょうという趣旨の案内がありました(2026年9月9日確認)。

どちらが有利かは、家族構成・既加入の保険・年齢で変わります。 一般論で優劣は決まりません。

連生団信のデメリットは上乗せ金利だけではない

費用の話は分かりやすいので、そこで終わる説明が多い印象です。実際には条件面のハードルが4つあります。

上乗せ金利以外に確認したい4点

  • 2人とも加入できる必要がある:どちらか一方の健康状態で、そもそも組めないことがある
  • 年齢の上限がある:りそな銀行は50歳以上は申込不可と明記(2026年9月9日確認)
  • プランを揃える必要がある:auじぶん銀行は「2人が共に同じプランを選択いただく必要があります」と明記
  • 離婚しても契約は2本のまま:団信を連生にしても、ローン契約そのものは分かれている

どちらか一方の健康状態で、組めないことがある

団信は保険なので、加入には健康状態の告知が要ります。連生団信は2人が保障の対象になるため、2人とも引受の条件を満たす必要があります

PayPay銀行のページにも、プランによって健康診断書の提出が必要になる旨の記載がありました(2026年9月9日確認)。

片方が引受の対象にならなければ、連生という選択肢自体が消えます。そのときは通常の団信2本で組むか、団信の条件がゆるい商品を探すかの分岐になります。

引受条件そのものの話は団信に入れない人とワイド団信で扱っています。

年齢とプランに制約が付く

りそな銀行は50歳以上の申込を受け付けていません。auじぶん銀行は51歳以上だと選べるのが一般団信のみになります(いずれも2026年9月9日確認)。

つまり40代後半以降は選択肢が急に狭くなる構造です。

公式で確認できた年齢・プランの条件(2026年9月9日確認)

金融機関確認できた条件
りそな銀行ペアローン団信は50歳以上は申込みできない
auじぶん銀行51歳以上は一般団信(年0.20%)のみ。がん保障付きは50歳以下
auじぶん銀行ペアローンを契約する2人が共に同じプランを選ぶ必要がある
静岡中央銀行20歳以上70歳以下、最終返済時80歳以下。銀行の指定する団信に加入できること

「夫はがん100%保障、妻は一般団信」という組み方ができない銀行があります。保障を厚くしたい側に合わせると、もう一方の上乗せも一緒に上がります。

離婚したときの扱いは、通常のペアローンと同じ

団信を連生にしても、住宅ローンの契約が1本になるわけではありません。離婚しても2本のまま残ります。

保障の形が特殊なぶん、契約を整理するときに確認する項目は増えます。一本化や借り換えを検討する場合、連生団信がどうなるかは事前に聞いておきたい点です。

離婚時の整理の順番はペアローンで離婚したらどうなるかにまとめました。ペアローンという組み方そのものの注意点はペアローンのデメリットで扱っています。

片方が先に完済したあとの扱いも確認しておく

繰上返済でどちらかのローンが先に終わることもあります。その後の保障がどうなるかは商品ごとに違います。

この点は公式ページの記載だけでは読み取れない部分が多く、本記事では断定しません。契約前に、書面と窓口で確認してください。

免除された側の債務は一時所得とみなされることがある

ここは検索でも繰り返し出てくる論点です。「連生団信 一時所得」「連生団信 所得税」「連生団信 税金」。

結論を先に書きます。一時所得として所得税の課税対象になる、と公式に明記している銀行があります

銀行の公式ページに、断定形で書かれている

auじぶん銀行の団信ページにはこう書かれています。

「ペアローン債務者のいずれか1人に保険金の支払事由が生じ、被保険者2人の保険金が支払われた場合、支払事由に該当していない方の被保険者の免除された債務が一時所得とみなされ、所得税の課税対象となります」(2026年9月9日確認)。

出典: auじぶん銀行「団体信用生命保険」(2026年9月9日確認)

「可能性がある」ではなく「課税対象となります」という書き方です。連生団信を検討するなら、まずこの注記を、自分が申し込む銀行のページで探してください。

国税庁の計算式を当てると、金額の桁が見える

一時所得の計算方法は国税庁のタックスアンサーに公開されています。式はこうです。

総収入金額 − 収入を得るために支出した金額 − 特別控除額(最高50万円)= 一時所得の金額

そして、この一時所得の2分の1に相当する金額を他の所得と合計して総所得金額を求め、納める税額を計算します(2026年9月9日確認)。

出典: 国税庁タックスアンサー No.1490「一時所得」(2026年9月9日確認)

免除された債務を総収入金額と置いた場合の試算(自前計算・2026年9月9日)

免除された残債特別控除50万円を引いた額他の所得と合算される金額(2分の1)
1,200万円1,150万円575万円
1,800万円1,750万円875万円
2,500万円2,450万円1,225万円

計算前提: 国税庁 No.1490 の計算式に、免除された残債の額をそのまま総収入金額として当て、収入を得るために支出した金額を0円と置いた自前の試算です(2026年9月9日時点)。実際に一時所得に該当するか、いくらが総収入金額になるかは個別の判断になります。 税額そのものではなく、合算される所得の大きさの目安として見てください。

金額の桁が見えると、話の重さが変わります。合算される金額が数百万円単位になれば、その年の所得税と住民税に影響します。

扱いは分かれうるので、税務署・税理士に確認する

一方で「債務の消滅であって一時所得ではない」という整理を示す解説も存在します。本記事では、どちらが正しいかを断定しません。

書けるのは2つです。銀行の公式ページに課税対象となる旨の明記があること。そして国税庁が一時所得の計算式を公開していること。

申し込む前に確認しておきたい3点

  1. 検討中の銀行の団信ページに、税務に関する注記があるかを読む
  2. 注記がある場合、どういう条件のときに課税対象と書かれているかを控えておく
  3. 金額が大きくなりそうなら、契約前に税務署または税理士に確認する

保険金が支払われるのは、家族にとって余裕のない時期です。そのときに想定外の納税が出てくる形にならないよう、条件だけは先に把握しておくほうが安全だと思います。

連生団信が向く夫婦・向かない夫婦の分かれ目

ここまでを踏まえると、判断は好みではなく条件で決まります。家計が2人の収入に依存している度合いが大きな分かれ目です。

連生団信を検討する価値が大きいケース

  • 夫婦の収入が近く、どちらが欠けても返済が成り立たない家計
  • 借入額が大きく、片方の残債だけでも単独では重いケース
  • 生命保険の死亡保障が薄く、住宅の分をカバーできていない状態
  • 子どもが小さく、片方が働き方を変える可能性がある時期

通常の団信2本で足りる可能性があるケース

  • 収入の比重が片方に偏っていて、もう一方の借入額が小さい
  • すでに十分な死亡保障の生命保険に入っている
  • 繰上返済の予定があり、残高が早く小さくなる見込み
  • 上乗せ分を他の保険や貯蓄に回したほうが使い勝手がよいと判断できる

比べるのは「上乗せ金利」と「同等の保障を保険で買う費用」

判断の形はシンプルです。上乗せ金利の総額と、同じ保障を生命保険で用意した場合の保険料を並べます。

先ほどの計算では、3,000万円・35年・上乗せ+0.2%で総額は約113万円でした。この金額で、配偶者の残債分に相当する保障が35年間ついてくるという見方ができます。

ただし条件が違います。生命保険なら受取額は一定で、使い道も自由です。団信の保障はローン残高に連動し、返済に充てられます。

どちらが自分たちに合うかは、既加入の保険と家計の形を並べないと出ません。 金融機関やFPなど専門家に相談する価値がある論点です。

決める順番を固めておくと迷いにくい

連生団信を判断する4ステップ

  1. 夫婦それぞれの借入額を仮決めし、片方が欠けたときに残る返済額を出す
  2. いま入っている生命保険の死亡保障額を確認し、上の金額と比べる
  3. 検討中の銀行に連生団信があるか、上乗せ幅と年齢条件を公式ページで確認する
  4. 上乗せの総額と、保険で同等の保障を用意する費用を並べて決める

2番目を飛ばすと判断がぶれます。すでに持っている保障を数えないまま上乗せを足すと、二重に払う形になりかねません。

共働きで借入額を決める段階から見直したい場合は共働き世帯の借入可能額が入口になります。

既加入の保険と住宅ローンの保障は、まとめて見ないと重複や不足が見えません。無料のFP相談なら、保障設計と返済計画を同じ表の上に並べて整理できます。数字を出したうえで判断できるのが利点です。

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よくある質問

Q1:連生団信とはどんな団信ですか?

夫婦2人を1つの保障でまとめる団信です。 どちらか一方に万一があったとき、ペアローン2本ともが完済扱いになります。

通常のペアローンでは団信が契約ごとに別々に付くため、片方に保険金が下りても、もう片方の返済は続きます。【フラット35】のペアローンの説明にも「もう一方のお客さまはご自身の債務について返済を継続する必要があります」と明記されています(2026年9月9日確認)。

呼び方は銀行ごとに違い、「ペアローン連生団信」「ペアローン団信」「夫婦連生団信」「デュエット」などがあります。

Q2:連生団信の取り扱い銀行はどこですか?

2026年9月9日に公式ページで確認できたのは、auじぶん銀行・PayPay銀行・りそな銀行・ドコモSMTBネット銀行の【フラット35】・静岡中央銀行の5機関です。

ここに載っていない金融機関に取扱いが無い、という意味ではありません。商品は追加・変更されるため、検討中の銀行については公式ページで団信のプラン一覧を確認してください。

なお、みずほ銀行のペアローン団信のページは今回アクセスできず、本記事の表には入れていません。

Q3:上乗せ金利はどれくらいですか?

公式で確認できた範囲は年0.18%から年0.45%です(2026年9月9日確認)。プランと年齢で変わります。

auじぶん銀行は50歳以下で一般団信 年0.20%、がん100%保障プレミアム 年0.45%。PayPay銀行はプラン別に+0.2%から+0.4%。ドコモSMTBネット銀行の【フラット35】デュエットは+0.18%です。

りそな銀行のようにページ本文に数値を載せていない銀行もあります。「連生団信は0.2%」という一律の目安では判断できません。

Q4:上乗せ0.2%だと総返済額はいくら増えますか?

借入3,000万円・35年・元利均等返済・ボーナス返済なしで、基準金利を年0.5%と仮定して計算しました。自前計算では約113万円増えるという結果です(2026年9月9日時点)。

月あたりでは約2,700円です。+0.1%なら約56万円、+0.3%なら約170万円が目安になります。

金利も上乗せ幅も説明のために置いた仮の数字で、実際の適用金利や商品内容とは異なります。申込前に、検討中の銀行の実際の数字で計算し直してください。

Q5:連生団信の保険金に税金はかかりますか?

auじぶん銀行は公式ページで、支払事由に該当していない側の免除された債務が「一時所得とみなされ、所得税の課税対象となります」と明記しています(2026年9月9日確認)。

国税庁のタックスアンサー No.1490 によると、一時所得は「総収入金額 − 収入を得るために支出した金額 − 特別控除額(最高50万円)」で計算します。そのうえで、金額の2分の1を他の所得と合計して税額を求めます。

一方で「債務の消滅であり一時所得ではない」という整理を示す解説もあります。本記事では断定しません。 具体的な判定は税務署または税理士へ確認してください。

Q6:連生団信に入っていれば、生命保険は減らせますか?

一律には言えません。 住宅ローンの残債に相当する部分は連生団信でカバーされる形になりますが、生活費・教育費・葬儀費用などは別の話です。

団信の保障はローン残高に連動し、返済に充てられます。完済すれば保障も終わります。生命保険は受取額が一定で使い道も自由です。性質が違うため、単純な置き換えにはなりません。

既加入の保険を含めた保障設計は、金融機関やFPなど専門家に相談してください。

この記事のまとめ

  • 連生団信はどちらか一方に万一があれば2本とも完済扱いになる団信
  • 通常のペアローンでは残された側の返済は続く(【フラット35】も明記)
  • 公式で確認できた取扱いは5機関。上乗せは年0.18〜0.45%
  • 同じ銀行でもがん保障の有無で上乗せが倍以上変わる
  • 数値を公表していない銀行もあるため、一覧は外から完成させられない
  • 借入3,000万円・35年・上乗せ+0.2%なら総返済は約113万円増(自前計算)
  • 上乗せは夫婦それぞれの契約に乗る(片方だけ連生にはできない)
  • 年齢の上限やプラン統一など条件面のハードルが4つある
  • 免除された側の債務は一時所得とみなされると明記した銀行公式がある
  • 判断は上乗せ総額と、同等の保障を保険で用意する費用を並べて決める

連生団信は「入るべきかどうか」で語られがちですが、実際に決め手になるのは条件のほうです。取扱いがあるか、上乗せがいくらか、年齢とプランの条件を満たすか。この3つが揃って初めて選択肢になります。

だからこそ、銀行を1行に絞る前に確認しておく価値があります。金利だけで決めてから団信の条件が合わないと分かると、手続きをやり直すことになります。

金利と団信の条件は、銀行ごとにまったく違います。年収と希望額を入れて複数行の借入見込みを並べておけば、連生団信の有無まで含めて比較の土台がそろいます。窓口を1行ずつ回る前に候補を絞れるのが利点です。

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免責事項

※本記事は公開情報をもとにした整理です。団体信用生命保険の保障内容・引受条件・上乗せ金利は金融機関および商品ごとに異なり、変更されることがあります。本記事に記載した各金融機関の内容は、2026年9月9日にauじぶん銀行・PayPay銀行・りそな銀行・ドコモSMTBネット銀行・静岡中央銀行の公式サイトで確認したものです。【フラット35】のペアローンの取扱いは同日に住宅金融支援機構の公式サイトで、一時所得の計算方法は同日に国税庁タックスアンサーで確認しました。総返済額と一時所得の試算は記載の前提で計算した参考値であり、審査結果・適用金利・実際の課税関係を保証するものではありません。保険の加入可否や保障内容の詳細は、各金融機関および保険会社の商品説明書・約款をご確認ください。所得税・住民税など税務の判断は税務署または税理士へ、保障設計と資金計画は金融機関やFPなど専門家へご相談ください。

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この記事を書いた人

マイホームを買ったとき、銀行にすすめられるまま住宅ローンを契約したTetsuyaです。3年間「こんなものか」と返済を続けていましたが、同僚の借り換え話を聞いて試算サイトに数字を打ち込んだとき、35年で約300万円も損をしかけていたと気づきました。そこからメガバンク・地銀・ネット銀行を含む10行以上の仮審査を自分で回すと、同じ年収・同じ物件でも金利や団信、諸費用がこれほど違うのかと驚かされました。最終的に借り換えを実行し、毎月の返済額と総返済額を圧縮できました。このサイトでは、変動か固定かの考え方、団信の選び方、借り換えのタイミング、住宅ローン控除の使い方を、専門用語をできるだけ避けて整理しています。仮審査は無料です。まずは自分の条件で数字を出してみてください。

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