住宅ローンの残高証明書はいつ届く?届かない・なくした時の対処と控除での使い方

年末残高証明書は2年目以降は毎年10月中旬前後に届き、初年度のみ翌年1月下旬になることも。用途は住宅ローン控除で、初年度は確定申告、2年目以降は年末調整で使います。届かない・なくした時の再発行先まで整理します。

この記事でわかること

  • 年末残高証明書が届く時期は2年目以降は毎年10月中旬前後。初年度だけは借入時期で翌年1月下旬になることも
  • 用途は住宅ローン控除。初年度は確定申告、2年目以降は年末調整で使う
  • 届かない・なくした時の再発行と問い合わせ先(多くは住所変更の届出漏れ)
  • 連帯債務(連名1枚・残高は各人とも全額)とペアローン(各自2枚)の違い
  • 2024年以降の「調書方式」で証明書の添付が不要になるケース

公的情報源: 国税庁/住宅金融支援機構/フラット35

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目次

結論:年末残高証明書は毎年10月中旬前後に届く

住宅ローンの残高証明書(正式には「年末残高証明書」「融資額残高証明書」)は、2年目以降は毎年10月中旬前後に、返済中の住所へ郵送されます。住宅金融支援機構は10月1日を中心に発送しています。

用途は住宅ローン控除の手続きです。年末時点のローン残高を証明し、その残高をもとに控除額が計算されます。

ただし初年度だけは届く時期が違います。借りた時期が遅い(その年の9月以降)と、初年度分は翌年1月下旬ごろの発送になることがあります。

まず押さえる3点

  • いつ:2年目以降は毎年10月中旬前後。郵送に1〜2週間かかるので、少し遅れても慌てない。
  • 何に使う:住宅ローン控除。初年度は確定申告、2年目以降は年末調整で提出・提示する。
  • 届かない・なくした:多くは住所変更の届出漏れ。金融機関で再発行できる。

いつ届く?借入時期別の早見表

結論から言うと、通常の年(2年目以降)は10月中旬前後に届きます。判断が必要なのは初年度だけです。

初年度は「いつ借りたか」で発送時期が変わります。年の途中まで(おおむね8月以前)に借りた人はその年の10月に届きますが、年末近く(9月以降)に借りた人は翌年1月下旬ごろにずれ込むことがあります。金融機関によって基準日は多少前後します。

残高証明書が届く時期の目安

区分発送時期の目安補足
2年目以降(毎年)10月中旬前後機構は10月1日を中心に発送
初年度・8月以前に借入その年の10月ごろ通常の年と同じ流れ
初年度・9月以降に借入翌年1月下旬ごろ初年度分のみ後ろ倒し

初年度で年明けに届くパターンだと、初年度は年末調整に間に合いません。この場合はそもそも初年度が確定申告なので問題はなく、翌年2〜3月の確定申告で使えば大丈夫です。

郵送には1〜2週間かかることがあります。発送時期の直後に届かなくても、まずは2週間ほど様子を見て構いません。

残高証明書の見方(記載されている項目)

届いたら、控除の計算に効く数字を確認します。中心になるのは年末(12月31日時点)の借入残高です。控除額はこの残高をもとに計算されます。

そのほか、当初の借入金額・借入年月日・返済期間(返済が終わる年月)などが記載されています。連帯債務の場合は「連帯債務による借入金の額」の区分も入ります。

主な記載項目と見るポイント

記載項目何を表すか使いどころ
年末残高12月31日時点の残高控除額の計算の基礎になる中心の数字
当初借入金額借入時の元金借換え・連帯債務の割合確認に使う
借入年月日融資が実行された日居住開始との前後関係の確認
返済期間返済が終わる年月控除の適用要件(10年以上)の確認

控除で戻る金額の考え方は、住宅ローン控除でいくら戻るかで年末残高と控除率の関係を確認できます。より細かい計算は控除額の計算方法にまとめています。

住宅ローン控除での使い方(初年度と2年目以降)

残高証明書は住宅ローン控除の手続きで使います。初年度と2年目以降で提出方法が違う点だけ、先に押さえておきましょう。

初年度は、会社員でも自分で確定申告をします。翌年の2〜3月に、残高証明書などを添えて申告します。

2年目以降は、会社員なら勤務先の年末調整で完結します。税務署から届く控除証明書と、金融機関からの残高証明書を勤務先に提出します。個人事業主は毎年確定申告で手続きします。

手続き方法の違い

区分手続き残高証明書の出し方
初年度確定申告(2〜3月)申告書に添付・提示
2年目以降(会社員)年末調整勤務先へ提出
2年目以降(自営業)確定申告申告書に添付・提示

仕組みそのものは住宅ローン控除とは(仕組みの解説)で確認できます。

「控除でいくら戻るか」「必要書類はそろっているか」を具体的に確かめたい方は、FPに無料で家計ごと整理してもらうのが近道です。

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残高証明書が届かないときの対処

発送時期を過ぎても届かないときは、まず登録住所を確認します。届かない原因で多いのが、引っ越し後の住所変更の届出漏れです。旧住所に送られていると手元に届きません。

住所が正しいのに届かない場合は、発送時期から2週間ほど過ぎたタイミングで問い合わせます。問い合わせ先は返済窓口の金融機関、フラット35なら住宅金融支援機構です。

届かないときの手順

  • 登録住所を確認:引っ越し後に住所変更をしていないと旧住所に届く。最初にここを疑う。
  • 2週間待って問い合わせ:郵送に1〜2週間かかる。時期の直後は待つ。
  • 年末調整に間に合わないとき:勤務先に相談する。間に合わなければ自分で確定申告すれば控除は受けられる。

年末調整に間に合わなくても、控除の権利がなくなるわけではありません。確定申告で取り戻せます。

なくした・繰り上げ返済したときの再発行

紛失したときは再発行できます。金融機関のコールセンター・店舗・インターネットのいずれかで手続きします。再発行には手数料がかかる場合や、届くまで数日〜1週間程度かかる場合があります。手続き期限が近いなら早めに動くと安心です。

見落としやすいのが繰り上げ返済です。9月以降に繰り上げ返済すると残高が変わるため、先に届いた証明書の数字が実際と合わなくなります。この場合は再発行で最新の残高証明書を取り直します。

  • 紛失したとき:金融機関へ再発行を依頼する(電話・店舗・ネット)。
  • 繰り上げ返済で残高が変わったとき:再発行して最新残高の証明書を使う。
  • 複数のローンがあるとき:借入ごとに再発行の手続きが必要になることがある。
  • 手数料・日数:金融機関により有料の場合あり。届くまで数日みておく。

連帯債務・ペアローンの場合の枚数と控除

夫婦や親子で借りている場合、証明書の枚数と控除の受け方が借り方で変わります。ここを取り違えると、年末調整の記入でつまずきます。

ペアローンは、夫婦それぞれが別々のローンを契約する形です。証明書は各自に1枚ずつ届き、2人ともそれぞれ控除を受けます。

連帯債務型は、1本のローンを2人で返す形です。証明書は原則1枚で、住宅金融支援機構では連名で1通が送られます。このとき残高は契約者それぞれに全額が記載されます(借入残高1,500万円なら、2人とも1,500万円と記載)。控除は負担割合に応じて分けます。

借り方別の証明書と控除

借り方証明書の枚数残高の記載控除の受け方
ペアローン各自1枚(計2枚)各自の借入額2人それぞれが控除
連帯債務型原則1枚(連名1通)2人とも全額が記載負担割合で分ける
単独ローン1枚契約者の借入額契約者が控除

連帯債務の年末調整では、申告書に自分の負担割合に応じた金額を書き、あわせて「内、連帯債務による借入金の額」を記入します。記載額をそのまま全額書かない点に注意します。

2024年以降は「調書方式」で証明書が不要になることも

ここは新しい制度なので、あわせて知っておくと安心です。令和6年(2024年)1月以降に居住した人から、順次「調書方式」への移行が始まっています。

調書方式では、借入時に金融機関へマイナンバー等を記した申請書を出すと、年末残高の情報が税務署へ直接連携されます。その結果、紙の残高証明書の発行・添付が不要になります。年末残高はマイナポータル等を通じて確認できます。

ただし、これは対応が完了した金融機関から順次です。自分のローンの金融機関がまだ調書方式に移行していなければ、従来どおり残高証明書が発行され、確定申告や年末調整で使います。

調書方式で押さえる点

  • 対象:令和6年(2024年)1月以降に居住した人から順次。
  • 効果:対応金融機関では紙の残高証明書の添付が不要になる。
  • 注意:金融機関が未対応なら従来どおり証明書が必要。自分のローンがどちらかは金融機関に確認する。

よくある質問

Q1:住宅ローンの残高証明書はいつ届きますか?

2年目以降は毎年10月中旬前後に、返済中の住所へ郵送されます。住宅金融支援機構は10月1日を中心に発送します。

初年度だけは借入時期で変わり、その年の9月以降に借りた場合は翌年1月下旬ごろになることがあります。郵送に1〜2週間かかるため、時期の直後に届かなくても慌てる必要はありません。

Q2:残高証明書が届かないときはどうすればいいですか?

まず登録住所を確認します。届かない原因で多いのが、引っ越し後の住所変更の届出漏れです。

住所が正しいのに発送時期から2週間過ぎても届かない場合は、返済窓口の金融機関(フラット35は住宅金融支援機構)へ問い合わせます。年末調整に間に合わないときは、勤務先に相談するか、自分で確定申告をすれば控除は受けられます。

Q3:残高証明書をなくした場合、再発行できますか?

再発行できます。金融機関のコールセンター・店舗・インターネットのいずれかで手続きします。

再発行に手数料がかかる場合や、届くまで数日〜1週間程度かかる場合があります。9月以降に繰り上げ返済して残高が変わったときも、再発行で最新の残高証明書を取り直します。

Q4:連帯債務やペアローンだと残高証明書は何枚届きますか?

ペアローンは夫婦それぞれが別のローンを契約するため、証明書は各自に1枚ずつ(合計2枚)届きます。

連帯債務型は1本のローンを共同で返すため証明書は原則1枚で、住宅金融支援機構では連名で1通が送られ、残高は契約者それぞれに全額が記載されます。年末調整の申告書では、負担割合に応じた金額と連帯債務分を記入します。

Q5:2024年以降に住んだ場合、残高証明書は不要になりますか?

令和6年(2024年)1月以降に居住し、借入先が調書方式に対応していれば、年末残高の情報が税務署へ直接連携され、紙の残高証明書の添付が不要になります。

金融機関が未対応の場合は従来どおり証明書が発行され、確定申告や年末調整で使います。自分のローンがどちらかは金融機関に確認します。

この記事のまとめ
  • 年末残高証明書は2年目以降は毎年10月中旬前後に届く。初年度で9月以降に借りた場合は翌年1月下旬のことも
  • 用途は住宅ローン控除。初年度は確定申告、2年目以降は年末調整で使う
  • 届かない多くの原因は住所変更の届出漏れ。なくした・繰り上げ返済で残高が変わったら再発行で取り直す
  • ペアローンは各自2枚・連帯債務は原則1枚(残高は全額記載)。2024年以降は調書方式で証明書が不要になるケースも

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免責事項

※本記事は公開情報をもとにした整理です。発送時期・手続き・制度内容(調書方式の対応状況を含む)は金融機関や年度により異なり、変更される場合があります。実際の手続きは各金融機関・税務署の最新情報をご確認のうえ、必要に応じてFP・税理士など専門家へご相談ください。

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この記事を書いた人

マイホームを買ったとき、銀行にすすめられるまま住宅ローンを契約したTetsuyaです。3年間「こんなものか」と返済を続けていましたが、同僚の借り換え話を聞いて試算サイトに数字を打ち込んだとき、35年で約300万円も損をしかけていたと気づきました。そこからメガバンク・地銀・ネット銀行を含む10行以上の仮審査を自分で回すと、同じ年収・同じ物件でも金利や団信、諸費用がこれほど違うのかと驚かされました。最終的に借り換えを実行し、毎月の返済額と総返済額を圧縮できました。このサイトでは、変動か固定かの考え方、団信の選び方、借り換えのタイミング、住宅ローン控除の使い方を、専門用語をできるだけ避けて整理しています。仮審査は無料です。まずは自分の条件で数字を出してみてください。

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